黎明荘
記録のうち最も古いのは、養蚕業を営む場所でした。
店内の建築材をご覧いただくとその様子が浮かんでまいります。
そして、昭和頃に「黎明荘」と命名され、人が集まる公民館のような場所となりました。
「黎明」とは夜明けを意味する言葉で、地域の文明開化・新しい風を吹き込む象徴として名づけられています。
隣の埋草神社も同時期に建立され、地域の祭りなどに加え、日常的にも人が集まる場所であったとされています。
先祖自身も山梨で女性初の県議員への立候補や、「星石」という古くから伝わる地域の祭りに関する歴史保全にも精力的に取り組んでいました。
水流月不動
当店一番奥の床の間に「水流月不動」という扁額がございます。
これは北村西望氏が先祖に贈ったものであり、「黎明荘」の字も同様に書いてもらったものです。※どちらもレプリカ
水ハ流レド月ハ動カズ
水が流れていったとしても、その中に映る月は動かず映り続ける。
水を世の中の動きとし、たとえその水流の中にあったとしても精神は美しくあり続ける。
禅語の一つに 「水急不流月 水急ニシテ月ヲ流サズ」という言葉もあり、
月は「悟り」の象徴ともされています。
黎明荘という名と水流月不動という二つの言葉を大切に、
和と洋や様々な文化・芸術が四季と共に入れ替わりながら融合し、どこか懐かしくもありながら新しくもある。
そんな空間の中で、水面に映り続ける月如くお客様にとって時が止まったかのように心安らぐお時間をお過ごしいただけますと幸いです。